自動車教習所に通うとき、
「一人で通っても大丈夫なのかな」
「友達と行っても大丈夫なのかな」
このように考えてしまうことがあると思います。
私は北海道の教習所で、7年半教習指導員として勤務していました。
教習所に通う生徒さんは、一人ひとり状況が違っていますよね。
一人でマイペースに通う方もいれば、友達とワイワイ楽しみながら通う方もいます。
今回の記事では、
・教習所に友達と通うメリット・デメリット
・一人で通うなら『免許合宿』もおすすめ
これらについて、紹介しています。
これから教習所に入校を考えている方で、一人で行くか、もしくは友達と行くかで迷っている方は、記事を参考にしてください!
教習所に一人で通うメリット・デメリット
一人で通うメリット
教習を早く進められる
一人で通う最大のメリットは、教習を早く進められることです。
友達と予定を合わせながらだと、運転や学科の取得がスムーズに進みません。
一人の場合は、自分自身の予定次第でいくらでも教習を進めることができます。
教習を早く進めて、卒業を目指したい方は一人で通うことをおすすめします。
情報にまどわされない
一人で通う場合、色々な情報にまどわされずに済みます。
運転技能については、上手い下手の個人差がとても大きいのです。
例えば技能教習の中で、狭い道を通なければならない項目があります。
「どんな通り方してるのー?」と友達同士で語り合い、たくさんの情報を詰め込みます。
結果、今までできていたことが、突然できなくなる生徒さんがよくいます。
検定に落ちても気にならない
一人で通っている場合は、検定に不合格になっても周りから何か言われることはありません。
※もちろん、心の中で落ち込んじゃいますよね(T_T)
ですが、もう一度チャレンジすれば良いだけの話なので、極端に気にすることはないのです。
一人で通っている人の方が多い
結論になってしまうのですが、教習所に一人で通っている生徒さんはたくさんいます。
むしろ、一人で通う生徒さんの方が多いと思います。
通う前は不安かもしれませんが、いざ入校して周りを見ると、一人っきりで黙々と勉強している生徒さんが意外と多いのです。
一人で通うデメリット
語り合うことが好きな人は寂しい
「とにかく友達と語り合うことが好き!」という性格の場合、一人で通うのは寂しいかもしれませんね。
教習所では、教習と教習の間の待ち時間が、かなりあります。
多くの教習所では、Wi-Fi環境が整っているため、スマホで暇つぶしができれば、寂しさを紛らわすことができるかもしれません。
わからないことを相談しにくい
わからないところを、他の人に相談しにくいデメリットがあります。
運転や学科について、気軽に相談できないと不安になってしまいますよね。
一人で通っていてわからないことがある場合、担当の指導員か、もしくは受付の方に勇気をもって聞いてみましょう!
受付の方は、忙しい時間と暇な時間がはっきりわかれています。
忙しそうじゃない状況をみつけたら、相談してみましょう。
指導員に悩んでいることを伝えてくれるはずです。
受付の方に顔も覚えてもらい、仲良くなれるのでおすすめです!
教習所に友達と通うメリット・デメリット
友達と通うメリット
運転技能や学科について話し合える
運転技能や学科に関することで、わからないことがあればすぐに相談できますよね。
そして、どうしてもわからないことがあれば、一緒に指導員に聞くこともできます。
わからないことを話し合える環境は、友達と通うことの最大のメリットかもしれません。
しかし、運転に関しては情報にまどわされてしまうことがあるので、注意が必要です。
待ち時間を楽しく過ごせる
教習所は、教習と教習の間が空くことがあるので、友達と会話すれば楽しく過ごせますよね。
その日の中で、教習が終わったにも関わらず、教習所に残って会話している生徒さんも中にはいます。
特に高校生の方にとっては、友達との会話は大切ですよね。
友達と通うデメリット
友達と予定を合わせると進みが遅れる
友達と予定を合わせていると、教習の進みがどんどん遅れることになります。
教習所に入校したてのときは、「一緒に教習を進めようね!」と意気込みます。
しかしある程度教習が進むと、多くの生徒さんはそれぞれで活動するようになります。笑
一人ひとり、バイトや生活環境が違いますので、すべての予定を合わせてしまうことは、教習の進みを遅れさせてしまいます。
待ち時間が増える
友達が教習をしていると、終わるまで待たなければならないことがあります。
もちろん、待っていること自体、悪いことではありません。
ただ教習所あるあるなのですが、教習所はキャンセルが発生することもあり、指導員から「もう一時間乗れるけど、残れるか?」と声がかかることがあります。
そうなると、必然的に友達はもう一時間待つことになりますよね。
情報にまどわされることがある
何度もお伝えしていますが、運転技能に関しては個人差があるものです。
友達同士で技能について語りあうことは、よくあります。
「私はそんな風に教えてもらってない」
「俺はこんな風に教えてもらったよ」
このような情報が、頭の中をめぐります。
元指導員の立場からいうと、各教習所の指導員は、「一人ひとりに合わせたアドバイス」をします。
ですから、あまりにもたくさんの情報を入手してしまうと、頭が混乱してしまう可能性がでてきます。
一人で通うなら『免許合宿』もおすすめ
一人で教習所に通いたい方には、免許合宿もおすすめしています。
その理由について、いくつか紹介していきます。
違う環境で過ごしてみたい
免許合宿とは、教習所が用意する宿舎(ホテルなど)に泊まり込みをして、教習所に通います。
友達と通いたい場合は、みんなと予定を合わせなければなりませんが、一人の場合は自由に身動きがとれます。
せっかくの機会だから、一人旅もかねて免許合宿に参加し、いつもと違う環境で過ごしてみるのはいかがでしょうか。
新しい出会いが生まれる
免許合宿に参加する生徒さんは、全国から集まります。
地元の教習所に通っていては、会えないような人ばかりです。
もちろん、免許合宿には一人で参加している生徒さんも多いので、声もかけやすい環境が整っています。
一人の方が時間を有効活用できる
免許合宿に参加する場合、一番の目的は教習所の卒業です。
しかしそれだけではなく、合宿先の周辺を観光できるプランもあります。
一人で免許合宿に参加すると、観光などものんびりと、自分だけの時間を過ごすことができます。
一人の時間が好きな方は、免許合宿に参加して、普段訪れたことのない町を散策してみることをおすすめします。
▽あわせて読みたい▽
通学と免許合宿どっちがいい?|違いや特徴を元指導員が徹底解説
まとめ
今回の記事では、教習所に一人で参加するか、友達と参加するか、それぞれのメリット・デメリットについて紹介しました。
紹介したメリット・デメリットを表で復習してみます。
メリット | デメリット | |
一人で通う |
・教習を早く進められる ・情報にまどわされない ・検定に不合格でも気にならない ・一人で通っている人の方が多い |
・語り合うことが好きな人は寂しい ・わからないことを相談しにくい |
友達と通う |
・運転技能や学科について語り合える ・待ち時間を楽しく過ごせる |
・友達と予定を合わせると進みが遅れる ・待ち時間が増える ・情報にまどわされることがある |
教習所に入校する前に、「一人だと不安だなぁ」と思う方も多くいます。
しかし入校してしまえば、友達同士で入校したとしても、一人ひとりがそれぞれ努力して卒業を目指す環境となります。
ですから、一人だから不安だと思いすぎる必要はありません。
また一人で教習所に通うなら、免許合宿をおすすめする理由も説明しました。
長期の休みがあり、普段住み慣れていない場所でショートステイをするなんてことは、高校生や大学生の時期でしかできません。
地元の教習所に通う決断をする前に、免許合宿という手段があることも選択肢として加えてもらえると嬉しいです。
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