教習所への入校をお考えの方は、
「教習所に入校して卒業するまでに、いくら必要なのか知りたい」
「教習所の料金は高いので、少しでも安くする方法が知りたい」
このような悩みを持っているかもしれません。
今回の記事では、
・追加で発生する料金
・免許取得で費用を抑えるコツ
について、ご紹介しています。
私は北海道の教習所に、7年半勤めていました。
入校してから料金に関して、「もっと〇〇しておけば良かった」という声をよく聞いたことがあります。
元教習所指導員の立場から、教習所の料金相場や費用を抑えるコツについて紹介します。
教習所は、状況に応じて費用が発生してしまう可能性があります。
その理由も、入校前に知っておくことをおすすめします。
自動車教習所の料金の相場は?
通学の場合
通学で教習所に通う場合、
AT車 約28万円
MT車 約30万円
このような料金相場になります。
料金に関しては、それぞれの教習所によって定めるので、一定ではありません。
教習所がたくさんあるエリアの場合、それぞれの教習所が忖度しあうので、似たような料金設定になることが多いそうです。
※あくまで教習所の偉い人達から聞いた噂です。
免許合宿の場合
安さで選ぶならこれ
免許合宿の料金相場は、20~30万円です。
通学で教習所に通う場合より、かなり幅があることがわかります。
時期やキャンペーンの内容によっては、20万円からさらに下回ることもあります。
これらの料金の中には、
・宿泊費
・交通費の補助
・教習の保証
・観光や特典(教習所のプラン次第)
が含まれています。
競争が激しくなり安値競争
教習所業界も、少子化の影響を受け経営が難しくなっています。
地元の高校生や大学生の獲得が難しく、免許合宿において生徒さんを獲得するしかない教習所も実際にあります。
ですから、全国の教習所がライバルとなり、安値競争が行われているわけです。
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追加で発生する料金もある
教習所の料金相場をお伝えしましたが、追加で発生する料金もあります。
これらの料金については、知らないことによりトラブルになる可能性もあるので、しっかりと押さえておきましょう。
仮免学科試験料
仮免学科試験は、受験するたびに料金が発生します。
※仮免学科試験とは、場内コースの検定後に受ける学科試験のこと
仮免学科試験に何度も不合格になると、再受験料を何度も支払うことになります。
追加教習
AT、MTどちらの教習であっても、規定の教習時限数が決まっています。
この教習時限数をオーバーする場合は、1時限ごとに追加の教習料金が発生します。
入校時、“◯時限までは追加教習無料” などのプランに申し込みしている場合は、決められた時限数までは追加料金は発生しません。
※しかしプランに申し込む場合は、入校時に料金が発生します。
再検定・補習教習
運転技能の検定において、不合格の場合に発生する料金です。
検定は受けるたびに料金が発生するので、不合格の回数が多くなると支払う回数も多くなります。
また、再検定を受けるためには、“必ず1回以上の補習教習を受ける” ことが義務付けられているため、その補習教習の料金も必要になります。
この“再検定・補習教習の料金”が、入校時以外に支払う料金の中で、もっとも料金が高くなる理由です。
キャンセル料
教習所によっては、教習をキャンセルした場合にキャンセル料が発生する場合があります。
「キャンセルの場合は、〇日前までに連絡してください」などのルールを、教習所それぞれで決めています。
無断でキャンセルしてしまうと、当然教習所にも迷惑がかかりますし、その時間に他の生徒さんが教習に入ることができるので、キャンセル料に関しては納得の料金ですよね。
免許合宿の延泊
先ほどにも少しお伝えした、免許合宿でも料金が発生する場合があります。
免許合宿の多くは、スケジュールが決められた状態で入校しますので、検定に不合格となり、延泊しなければならないことがあります。
その場合、追加で宿泊する分の料金が請求される可能性があるのです。
もちろん、各教習所の免許合宿プランに保証がついていて、「◯泊までは延泊無料」などの対策をとっている教習所もあります。
免許取得で費用を抑えるコツ
ではここからは、免許取得に関する費用を抑えるコツをご紹介します。
なかには、「適当に選ぶと逆に費用がかかるもの」もありますので、しっかりと把握してくださいね!
キャンペーンの活用
それぞれの教習所がキャンペーンを打ち出している可能性があります。
例えば
・夏休み限定キャンペーン
・友達などグループでの申込みキャンペーン
など、教習所の取り組み方次第でいろいろあります。
キャンペーンの多くは、費用を抑えられるものばかりです。
特に早期申し込みキャンペーンなどは、「申込みと支払いだけ済ましておく」だけで、費用が抑えられたりします。
教習には期限が決まっていますが、教習を開始しなければ期限は発生しません。
数千円の割引かもしれませんが、ちょっと早めに申し込むだけで費用を抑えられることは、家計にとって大きなものです。
オフシーズンを狙う
教習所には、明確な繁忙期と閑散期が存在します。
夏休みや冬休みの時期には、高校生や大学生の入校が多く、教習所がかなり忙しくなります。
逆にそれ以外の時期ですと、生徒さんが少なく、教習所は受け入れ体制万全の状態です。
そんな閑散期に申し込みすることができれば、先に紹介したようなキャンペーンの時期と重なる可能性があります。
安心パックを活用する
教習所によっては、安心パック(名称は教習所それぞれ)が用意されています。
先ほど、追加教習の料金のところでも少し紹介しましたよね。
規定の教習時限以上の練習する場合、「◯時限までは追加教習無料」というプランを、入校時に選んでおくことになります。
もちろん、入校時に多めに料金を払うことになりますので、費用を抑えることとは矛盾しています。
しかし、
・緊張しやすい性格
などの方は、安心パックを利用したほうが、卒業時の出費を抑えられる可能性があります。
入校時に決めなければならないパターンが多いので、入校前に検討しておきましょう。
無駄なオプションをつけない
こちらは、安心パックとは逆の考えです。
全く無駄なオプションはつけず、ストレートに教習所の卒業を目指します。
もちろんストレートに卒業できれば、一番費用を抑えることができます。
しかし元指導員の立場から申し上げると、「運転がうまい人ほど検定で失敗する」ことがあります。
これは指導員側にも原因があって、運転操作が上手な生徒さんだと、指導員側が安心してしまい、失敗事例を経験させずに検定を受けさせることがあります。
そして検定の当日、緊張などの要因で、いつもできることができずに失敗してしまうということがよくあります。
無駄なオプションをつけない選択肢は、費用を抑える上では大切ですが、ご自身のメンタルとよく打ち合わせをしておきましょうね!
他の免許をセットで取得
教習所のプランによっては、他の免許とセットにすることで料金がお得になる場合があります。
例えば、普通自動車の免許と普通二輪の免許を同時に申し込むなどが考えられます。
二つ、もしくは三つ以上の免許を組み合わせることで、一つあたりの教習料金がぐっとお得になるのです。
いずれ取ろうと思っている免許があれば、同時に申し込んでしまうのも、費用を抑える上ではおすすめです。
紹介制度の活用(教習所による)
教習所の取り組みによっては、紹介制度があります。
例えばお兄さんやお姉さんからの紹介、先輩からの紹介などを受けた場合、特典が得られるものです。
直接的に教習料金の割引をしたり、ノベルティ的なものをもらったり、教習所によって特典はさまざまです。
教習所に通う方の多くは、誰かの紹介によることが多いかと思います。
まとめ
今回の記事では、教習所の料金相場と教習所の費用を抑える方法について紹介しました。
費用を抑える方法は以下の内容でした。
・オフシーズンを狙う
・安心パックを活用する
・無駄なオプションはつけない
・他の免許をセットで取得する
・紹介制度の活用(教習所による)
教習所に通うとなると、確実に数十万円の支出があります。
料金相場を確認しつつ、少しでも費用を抑えたいところですよね。
しかし中には、支出を抑えようとするあまり、逆に卒業するときに支払いが増えてしまう場合もあります。
入校時に選択しなければならないことも多いため、あわてて決めるご家族も多くいます。
あわてて決めることがないよう、教習所に入校する前にあらかじめ検討しておきましょうね。
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