リスクと危険を冷静に判断する方法【FACT FULNESS】

2020.3.2現在、新型コロナウイルスで世界的にかんがえても多大な影響が出ています。

メディアでも毎日のようにその話題が持ち上げられているので、どうしても意識してしまいますよね。亡くなっている方もいますし、病と戦っている方の1日も早い回復を願っています。

そんな有事の際に考えなければならないのは、「リスクと危険」の関係性です。

「メディアの伝えている情報だけ」を頼りにしていませんか?

「デマ情報」に惑わされていませんか?

確かに、新しい脅威というものはどうしても怖いものです。

ただ、本当に危険なものなのでしょうか?リスクを過大に評価しすぎては、本質的な危険を見逃してしまいます。

FACT FULNESS ~ハンス・ロスリング著~

こちらの本を紹介します。

このFACT FULNESSは、世界を正しく見る視点を身につけるためには、とてもオススメの本です。

全10章で構成されており、今を生きる人間がどのように常識を間違って認識したり、情報を正しく捉えていなかったりと、かなり確信にせまってくる内容となっています。
最初に、13問のクイズが出題され、その正解率や認識と現実のズレを感じることによって、とても興味深く読み進めることが出来ます。

今回の話題で触れるのは、

FACT FULNESS第4章「恐怖本能」という考え方。

結論から言うと、「危険ではないことを、恐ろしいと考えてしまう思い込み」が人間には多々あるということです。

関心フィルター

人は全ての情報を手に入れられる訳ではない

どのように情報を取捨選択しているかというと、実は本能的に行われている。
四六時中さまざまな情報が頭に入ってくると、混乱してしまう。
なので、人間の脳は関心のあるものにのみ興味を示すように出来ている。

それが「関心フィルター」である。

人間はどんなものに興味を示すかというと、それはメディアがよく理解していることで、例えば、

「マラリアの感染数、依然として減少」
「今日の日本の天気を、気象予報士が見事的中!」

というニュース記事なんて、すぐにボツにされてしまう。

逆に、地震・戦争・難民・病気・火事・洪水・クマの被害・テロなどの情報は、関心フィルターを通り抜けやすい。
めったに起きないことは、ニュースになりやすい。そして、フィルターを通過してきた情報で脳が埋め尽くされるので、「実際はめったに起きないことが、世界中でひんぱんに起きている」と錯覚してしまう。

次に紹介する「恐怖本能」がやっかいである。

恐怖本能

あなたが一番恐れているものは?

と聞かれると、ヘビ・クモ・高所・閉所がトップにくるらしい。

さらには、人前で話すこと・針・飛行機・ネズミ・他人・犬・人混み・血・暗闇・炎・溺れるなどの定番のことが挙げられる。

これらの恐怖本能はもちろん、人間の進化の過程で築いてきたものであるし、必要なものである。
私達の祖先は、ケガを避け、毒に侵されず、捕まったりしないよう生き延びてきた。だから、人間はケガや毒などの危険を予知すると、恐怖に襲われてしまう。

・身体的な危害~暴力、危険動物、鋭利な刃物、自然の脅威
・拘束~閉じ込められる、誰かの支配下に置かれる、自由を奪われる
・毒~目に見えない有害物質

「身体的な危害」「拘束」「毒」はレベル1・レベル2のエリアに住む方にとっては非常に脅威になります。
世界では、毎年6万人がヘビに噛まれて命を落としている

※世界の所得レベル分けの考え方については、簡単に下記noteにまとめていますので、ご覧下さい。日々の生活のヒントとなる考え方です。

【相対的貧困】を考える/note

なので、人間は本質的に防衛本能が働いて、恐怖から身を守ろうと思ってしまうのは仕方なく、メディアがそれをよく理解し、視聴者の方の注意を引く。
実に理にかなった構図な訳である。

情報として、テレビやネットの情報が飛び交っている中で正しい情報を掴むのは本当に難しいことだし、現在のコロナウイルスの影響も情報が錯綜している。

自身の家族や周りの方の心配もあるが、どうか慌てた行動をしないで欲しいと思います。

例えば、2015年のネパールの地震では10日間で9000人の方が亡くなりました。
しかし、同じ10日間で、世界中の子どもたちが汚染水により下痢で9000人亡くなっています。

この比較が何を表しているかというと、「気づいていないだけで他の危険がある」ということです。
私たちに入ってくる情報は、「ネパールの地震」のことだけのはずです。

まとめ「どうせなら、危険なことを怖がろう」

リスクを過度に恐れすぎないことが大切です。

気づいていないだけで、本当に危険なものは沢山あるはずです。

人間には、「直線本能」という考え方も備わっているようです。

増えているものに対して、「このまま増え続けてしまうのではないか?」という直線的なグラフを想像しやすいそうです。

ただ、過去のパンデミックなどを見ても、必ず収束しています。

今回の新型コロナウイルスを例えに出すと、むしろ本当に怖いのは、過度に恐怖にかられ、

・全くの活動をせずに購買しない。動かない。
 →経済が破綻して、自分に返ってきます。

・自分の保身だけで動く人。
 →冷静に考えて下さい。亡くなっている方は、持病持ちの方や身体の弱い方、高齢の方が中心です。
 子ども達を守ったり、みんなでシェアすれば良いのに、買い占め行動などしなくていい。

・病院の診断を焦る気持ち
 →他の病気の方、沢山いること忘れていませんか?
 コロナのみに注目されていて、他の病気の方への配慮を忘れてはいけません。

・感染者をSNS上で叩く人
 →一番の被害者は、感染してしまった人なのに、叩く人がいると聞くと、私はネット上で叩く「あなた達の方がよっぽど怖い」と思う。
なぜ二重の被害を被らなければならないのか意味が分からない。

話題のテーマで投稿するのも気が引けますが、やはり極度に恐怖にかられて、行動する人が多くいることに対し、少し情報収集したり、冷静に世界や日本を俯瞰してみる視点をもって行動していただきたいと思い書きました。

慌てた行動はせず、日々の健康に留意してお過ごし下さい。

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