副業という働き方が、だんだんと身近になってきました。
そんな中、複業という働き方にも注目が集まっていますし、おそらく今後、“複業がスタンダードな働き方” になるはずです。
「複業のメリットとデメリットが知りたい」
「複業に興味はあるけど、良い面ばかりじゃなさそうだよなぁ」
今回の記事では、このような疑問にお答えします。
複業に興味を持つ方の動機はさまざまです。
収入を増やしたい!お小遣いで好きなものを買いたい!とか。
将来が不安だから、少しでも貯金したい!いつまでも同じ会社にいれるかどうかわからないからスキルをつけたい!とか。
一人ひとり動機は違います。
しかし、新しいことに挑戦しようとする気持ちは本当に素晴らしいことです。
複業のメリットとデメリットを把握し、少しずつ行動していきましょう!
今回の記事では、
・複業のメリット、デメリット
これらの内容についてご紹介します。
私は現在、複業フリーランスとして活動しています。
WebライターやYouTubeの投稿、ブログの運営などを複業中です。
ちなみに私は、会社員時代から複業に取り組んでいませんでした。
俗にいう、“完全に無計画で安定を捨てたタイプ”です。笑
メリットももちろん語れますが、デメリットの説得力が抜群かもしれません。
おそらく多くの方は、複業を始める前にしっかりと調べたいという思いがあって、この記事にたどり着いたはずです。
今回ご紹介するメリット・デメリットは“実体験に基づいた情報”ですので、参考になるかなと思います。
特にデメリットの把握は何より大切です!
良い面ばかりに目を向けないように気をつけましょう!
複業とは
まずはじめに、複業について簡単に触れていきます。
よく耳にする副業と複業の違いを知ることで、自分の目指す方向が見えてきますよ。
複業と副業の違い
副業とは
一般的に聞く副業は、この副業かと思います。
副業は、本業をメインとして行いながら、補助的な収入を目的として働くことをいいます。
例としてあげると、会社員をしながら
・副業のマッチングサイトを利用して仕事を受注する
・知り合いの仕事を単発でお手伝いして報酬をもらう
など、さまざまな働き方があります。
最近話題の『ポイ活』も、頑張ればたくさんポイント(お金と一緒)を稼げるので、立派な副業といえるかもしれませんね!
あとは、お金の支払いはないかもしれませんが、知り合いの農家さんのお手伝いをしてお野菜をいただく、なんてことも立派な副業です。
複業とは
複業は副業と同様、いくつもの仕事を掛け持ちするのですが、“本業と副業の序列をつけない”ことが一番の特徴です。
いくつもの会社に就職している状態も複業といえますね。
最近増えてきた働き方としては、フリーランスとしていくつかの仕事をかけもちするパターンです。
例えば動画編集を仕事にしている人は、“誰かから仕事をもらって”動画を作りますよね。
この働き方は、仕事をいただき、納品するという一つの仕事です。
さらにプラスして、自分がYouTuberになって自分の動画を作って配信する。
そして広告収入を一つの収益源として確保することは、複業の働き方といえそうです。
複業は、自由な働き方やスキルアップを求めて行う仕事と考えると理解しやすいかもしれませんね✨
複業と副業の使い分けは、仕事の目的の違い
複業と副業の違いに関しては、明確な線引がありません。
自分自身が、副業なのか複業なのか判断していればそれで問題ありません。
メインの本業があり、サブ的に収入を得ていれば副業。
全ての仕事をメインとして考え、メインとサブの区別をつけていなければ複業。
このように、仕事に対する目的の違いで、言葉を使い分けていただければと思います。
複業のメリット・デメリット
ここからは、いくつかの仕事をメインで行う複業についてのメリット・デメリットをご紹介してきます。
あなたの思い描いている、自分のイメージと照らし合わせて考えてもらえると嬉しいです。
複業のメリット
収入を増やすことができる
単純に一つの仕事をするよりも、収益の柱を増やすことができますよね。
収入が増えるというのは、やはり一番のメリットではないでしょうか?
日本にしか住んでいないので大きなことを言えませんが、日本人はお金の感覚、かなり矛盾していませんか?
私だけかなー?って思うのですが、そんなことないはず。
お金を稼ぐということばかり発信んしていたら、「あいつは金のことばかり考えている」とか後ろ指をさされます。
でも実際、お金を稼いでいない、あるいはお金がないことによって、たくさんの問題が起きていますよね?
ずーっと私も違和感を感じていたのですが、コチラの本を読んでから吹っ切れました。
過去の歴史から学び、自信を持ってお金を稼いでいくべきです✨
リスクの分散をすることができる
2018年の副業解禁の情報から始まり、2020年の感染症問題。
おそらくほとんどの人が、自分の働き方を見つめ直したのではないでしょうか?
「いつまで働けるかわからない」
「いつ会社がなくなるかわからない」
私も深く考えました。
本業を複数もつことは、有事の際のリスク分散を可能にします。
複数の会社に所属することもリスク分散になりますし、個人で稼ぐ力をつけておくことも、全てリスクの分散につながります。
ここ数年で複業や副業が注目された理由は、リスク分散が大きな要因かもしれませんね!
あと一箇所に依存しない働き方は、精神的な安定にもつながります。
稼ぐ力をつけることができる
複業にチャレンジすることで、稼ぐ力がつきます。
当然一つの会社にいても、稼ぐという行為は変わりません。
しかし私の会社員の経験上、“その会社でしか稼ぐことができない”ことがほとんどでした。
例をあげると、転勤がわかりやすいかもしれません。
転勤するときに、自分のできそうなことを活かせる職場を探します。
私も過去の転職経験では、全く同じことを考え、実際に行動していました。
稼ぐ力を一箇所に依存していては、選択肢が狭くなることは明白です。
複業することにより、稼ぐ力を身に着けておけば、転職や独立するときに、大きな力となります。
スキルアップを図ることができる
稼ぐ力と似ていますが、スキルを身につけることは何より重要です。
一生懸命に働き、給料をいただくことはとても大切なこと。
しかし、スキルが積み上がらない仕事ばかりするのはどうでしょうか?
上で説明したように、同じような業種、同じような仕事の選択肢しかなくなってしまいますよね。
要するに、“一つの場所でしか使えないスキル”は、市場での価値が低くなるということです。
営業のスキルとか、コミュニケーションスキルとか、文章を書くスキルとか。
このようなスキルは、どこに行っても必要です。
違う職種に移動しても重宝されるスキルを、複業では身につけることができます✨
一つだけの職場では、そこでしか使えないスキルも多く存在します。
コチラの記事では、特別なスキルや資格を必要とせず始められる複業を紹介しています。
ちなみに、紹介している複業は“スキルアップを図ることができるもの”ばかりです。
今回の記事と合わせて、ぜひご覧ください。
複業おすすめ8選!特別なスキルや資格がいらない仕事だけを厳選!
好きなことを仕事にできる
複業に興味を持つ方の中には、「好きなことを仕事にしたい」という方が多くいます。
好きなことを仕事にできたら、本当に素晴らしいですよね!
何よりストレスの軽減になりますし、人生に潤いが与えられます。
今の時代では、SNSでの発信が容易になり、だれしもが自分の好きなこと発信できるようになりました。
私は今後、「オタクが勝つ時代」だと思っています。
もうすでに、好きという感情では他の人に勝てません。
現在インターネットの世界で活躍している人の多くは、言い換えれば一昔前の「ただのインターネットオタクたち」かもしれませんよね。笑
自分が好きなことをとことん追求する。
そして好きを通り越して、オタク的な活動をしている人のところに、ますます注目が集まるはずです。
複業のデメリット
そもそも複業(副業)を認めていない会社がある
デメリットの中でも、一番大きなものかもしれません。
私も会社員時代、副業を認められていませんでした。
これは完全に私の意見ですが、「副業禁止」って、ちょっと時代遅れすぎませんか?
そんな会社に限って「仕事があるだけありがたいと思え」的な雰囲気が漂います。
いやいやピンチになったら困るから、みんな副業したいと思うんだ。ってツッコみたくなりますよね。
複業(副業)を認められていない状況ですと、なかなか動けなくてモヤモヤしますよね。
だったら副業禁止でもできること始めませんか?
私自身、何も準備していない状況からフリーランスになったので、たくさんの後悔をしました。
コチラの記事は、副業を禁止されている方に役に立つはずです。
副業禁止の会社員がやるべきこと5選|動き出す準備を【経験談】
企業側からの印象が悪い場合がある
本業をいくつも掛け合わせることにより、働いている企業からの印象が悪くなる場合があります。
一つの仕事に就いている場合は、その仕事にすべての力を注げますよね。
しかしいくつもの仕事を掛け持つ複業は、どうしても力が分散してしまいます。
企業側からすると、「仕事の質が低いということは、複業をしているからだ」と判断することもあるでしょう。
個人のフリーランスとして活動している場合は、それほど大きな問題はないかもしれません。
ただ企業に務める複業の場合は、印象が悪くなってしまうおそれがあります。
自己管理能力が問われる
複業に取り組むと、当たり前ですが仕事の量が増えます。
自分がかかえている仕事に対する管理能力が問われますので、管理が苦手な方は複業はデメリットになってしまうおそれがあります。
最近では、タスク管理のツールなど優秀なアイテムがたくさんありますので、うまく利用すれば問題なく仕事ができるかもしれません。
仕事が滞りなく進んでいるとか、制作した作品を納品するとか、あらゆる活動において自己管理能力が問われてきます。
仕事時間が増え、疲労が溜まる
単純に、休む時間が減ります。笑
私も現在、いくつも作業をかけもちしていますが、1年の中で一日中休むことはほぼありません。
何かしら仕事のことを考えています。
何ならプライベートの旅行や遊びすら、仕事に結びつけてしまうクセもあるほどです。
メリットでも触れましたが、当然好きなことをしているときは仕事時間が増えてもそれほど辛くありません。
好きでもなく、ただ複業に取り組んでいる、という方の場合は疲れが溜まってしまうことも。
複業に取り組む中で一番難しいことが、自分の体調管理と休みの確保かもしれません。
成功する(稼げる)とは限らない
いくつかの企業に務めるパターンの複業であれば、報酬や給料という形で収入を得ることができます。
その場合は、それほど問題がないかもしれません。
しかし個人でフリーランスとして複業に取り組む場合や、会社員をしながら副業をする場合などは、必ず稼げるとは限りません。
むしろ作業にかけた時間を考えると、マイナスになってしまうこともしばしば。
当然チャレンジして得たスキルは無駄になりませんが、どうしてもすぐに成功したい、稼ぎたいという人には、我慢の時期もあると思った方がいいです。
会社員では、決まった時間に出社して、決まった仕事をこなし、決まった仲間とグチでも言い合っていれば給料が振り込まれます。
正直、個人で複業(副業)をする場合は、1円稼ぐことすら大変です。
そこから10円、100円と収入をあげていくことを積み上げていきます。
世の中に出ている成功体験、成功事例はほんの一握りの情報です。
複業に取り組むときには、「稼げるかどうか」も大切ですが、「どんなスキルが身につくか」も稼ぐことと同じく大切です。
自由時間がなくなる
先にもお伝えしたように、複業に取り組むと、基本的に“生活のすべての時間が仕事”になります。
これは、いい意味にも悪い意味にも捉えられそうです。
一人ひとり、生活環境は違いますよね。
家族との時間や一人の時間、恋人や友達との時間、さまざまです。
仕事の絶対量を増やすということは、「同時に何かを捨てること」だと私は考えます。
自由な時間をのんびり過ごしたい場合は、複業として仕事をすることは難しいのかもしれません。
まとめ
今回は、複業についてのメリット・デメリットについてご紹介しました。
復習としてもう一度ご紹介します。
メリット
・リスクの分散をすることができる
・稼ぐ力をつけることができる
・スキルアップを図ることができる
・好きなことを仕事にできる
デメリット
・企業側からの印象が悪い場合がある
・自己管理能力が問われる
・成功する(稼げる)とは限らない
・自由時間がなくなる
メリットとデメリットを、私自身も実際に感じています。
収入を得ようとすれば、それなりの努力が必要ですし、時間もかかります。
会社員時代から考えると、「たった1円稼ぐことが、こんなにも難しいなんて」と思うこともしばしばあります。
しかし生きているという実感はあります。
今はほぼ休みなく活動していますが、過ごした時間は未来への投資だと考えています。
複業で収入を増やすことができれば、その仕事を外注して誰かに仕事をお願いすることもできる。
最初は自由な時間がないのは、当たり前の話ですよね。
努力して辛い時期を過ごすのが、今の話なのか、先の話なのかの違いだけなんです。
老後の心配をしている人もたくさんいます。
数年前に話題にあがった、貯金の額だってあてにならない。
先の心配ばかりしていても楽しくないんです。
どうせ将来のことを心配するのなら、早いうちから大変な状況を乗り切る力をつけませんか?
数年後には、今の努力が絶対に活きているはずです。