「YouTubeを始めてみたいけど、遅いかな?」
「今からYouTubeを始めるとしたら、どんなことに気をつければいいだろう?」
YouTubeを始めることに、遅すぎることはありません。
ただ最初にお伝えしたいことがあります。
それは、“YouTube運営で必ず成功する方法はない” ということです。
なぜなら、巷には成功する方法が出回っているのに、YouTubeを運営しているほとんどの人が失敗しているからです。
とはいえ、YouTubeにチャレンジしてみたい方の多くは、誰しもが結果を出したいと思って始めるはずですよね。
おすすめの学び方は、「失敗から学ぶこと」です。
YouTubeはGoogleのアルゴリズムで管理されているので、「え?なんでこんな動画が伸びているの?」と思うことがたくさんあります。
運の要素やタイミングが影響して動画が伸びることがしばしばあります。
だけど必ず共通していることは、失敗する理由です。
今回の記事では、以下のことについてご紹介していきます。
・YouTube運営をするメリット・デメリット
私は実際にYouTubeチャンネルを運営しています。
運営を通じて、たくさんの失敗を繰り返してきました。
実際に失敗をして、改善を繰り返した実体験をもとに、今回の記事を作成しています。
YouTubeを始める方にとって大切なことは、「失敗する確率を少しでも下げること」です。
YouTubeの運営を失敗する理由7選
ではさっそく、YouTube運営を失敗してしまう理由についてご紹介します。
ここで紹介することは、私自身の実体験に基づいた内容となっています。
どれだけ頑張って動画を作成しても、動画が回らなければ努力が無駄になってしまいますから、行動する前にしっかりと確認しておきましょう。
① ジャンル選びを間違ってしまう
ジャンル選び何より大切
YouTubeで発信することにおいて、何よりジャンル選びが大切です。
そもそも発信する動画の内容が、視聴者の方にとってニーズのない内容の場合、当然ながら見てもらうことはできません。
簡単にいうと、“見てくれる人”の目線に立ってジャンルを選ばなければいけません。
テレビなどのメディアも同じですよね。
テレビ局の人は、視聴率を上げるために仕事をしていますから、常に視聴者のことを考えて番組を制作します。
YouTubeは個人で発信するので、どうしても“自分が何を発信したいか”という考えに陥りがちです。
どんなことを発信すれば、見てくれる人にとってプラスになるだろうか?を常に考える必要がありそうですね。
ジャンルについて付け加えると、“方向変換が難しい” ことです。
一度ジャンルを決めて動画投稿を開始すると、YouTube側がチャンネルのジャンルを把握してしまいます。
さまざまなジャンルの動画を投稿すると、突然動画がおすすめされなくなりますので、ジャンル選びは本当に重要です。
必ず避けるべきジャンル
『YMYL』という言葉をご存知でしょうか?
恥ずかしい話、私はYouTube運営をする上で、この言葉を把握していませんでした。
→将来の幸福、健康、経済的安定、人々の安全に潜在的に影響を与えるもの
簡単にご説明すると、
・健康(医療など)
・金融(投資や保険)
・公共サービス
・法律関係
これらのような、人の人生や生活に大きな影響を与えるジャンルのことをいいます。
YMYLのジャンルを取り扱う場合は、Googleから厳しく評価されます。
専門的な立場でもなく、信用のないコンテンツは、当然YouTubeの検索結果に上位表示されるわけがありません。
しかし、信じられないほど動画が回りませんでした。
専門性や肩書き、実績や資格をもっている方が、その知識に基づいて情報を発信しているのであれば、全く問題ありません。
そのような専門性のあるチャンネルは、逆にYouTube側から評価されるという構図です。
② YouTube運営に対する設計づくりが甘い
YouTubeを投稿する目的は、当然一人ひとり違います。
友人にシェアしたり、家族との思い出を投稿したりといった使い方は、もちろん自由に楽しむべきです。
しかしYouTubeチャンネルを伸ばしていきたいと考えるならば、最初の段階の設計はとても大切。
・YouTubeをどう活用したいのか
・いつまでに収益を発生させるのか
・動画投稿する上でどんなスキルを得たいのか
YouTubeの投稿をいざ始めると、自分の目的が何なのかよくわからなくなってきます。
「あれ?何のためにこんなに苦しい思いしているんだろう?」
私自身、動画を投稿しているときに気持ちが右往左往していたことを思い出します。
一つの例をご紹介しますね。
自身が運営するYouTubeチャンネルより、一つのグラフをお見せします。
このグラフは、YouTubeチャンネルの登録者数の推移をあらわしているグラフです。
投稿開始が2/17だったので、数日立っても登録者が増えないことは当たり前でした。
2ヶ月半ほど経過し、一日に10名ほどの登録者の方が増えるようになってきました。
それまでの期間は、ほとんど動画が回らない、登録者も0人なんて当たり前。
正直これでも早い方だったのかもしれません。
一本目の動画がバズる(たくさん動画を見てもらえること)までに、半年から一年かかっても普通の世界。
YouTubeの運営をしていく上で、最初の設計を甘く立てていると、必ず心が折れます。
なぜかというと、“人は必ず結果が出るかどうかもわからないことに、努力し続けることが難しい”からです。
痩せないのなら、ダイエットはしません。
お金が貯まらないのなら、節約しません。
YouTubeは、必ず成功するとは限らないのに、継続した投稿が求められます。
最初の設計をしっかり立てることが、失敗を回避するためにとても重要です。
③ 動画の質にこだわりすぎる
動画の質にこだわりすぎると、継続した投稿が難しくなり投稿が止まってしまう要因です。
一本投稿することに多くの時間を費やすと、だんだん動画編集に苦しさを覚えてしまいます。
でも動画の質は大切だし、ライバルの動画のクオリティはとても高い。
なんとか負けないように、こだわりある動画を作りたいと思ってしまいますよね。
2022年現在、動画の質で、個人YouTuberが勝つ見込みはないと判断しています。
理由は2つあります。
・伸びているYouTubeチャンネルの多くは、チームで運営している
特に2つ目が重要です。
クラウドソーシングサイトなどを見ると、いたるところにYouTubeに関する仕事が転がっています。
動画編集、台本の作成、ナレーション、下調べなどなど。
YouTube動画一本作るのに、多くの人が役割分担をして動画を作っているのです。
すでに立派なテレビ番組といっても過言ではありません。
動画の質にこだわり、他のチャンネルに負けないように勝負をすると、基本的に勝てない構図になります。
では何で勝負するかと言うと、「情報の中身」です。
・何を発信しているのか
・人間性が見えるかどうか
私自身はとくに、“人間性が見えるかどうか” に重点をおいて活動しています。
このことからも、日頃のSNS発信なども重要になってきますよね。
もう一つ、おすすめの情報があります。
さまざまなYouTubeのコメントを見ていると、BGMがうるさいとか、編集は最低限でいいとか、無駄なものを省いたことを評価するコメントが多くなってきています。
余計な味付けに飽きている視聴者が多いことがわかりますよね。
大切なのは情報の中身であり、誰が発信しているか?何を発信しているのか?がますます大切になるはずです。
④ 継続した投稿ができない
多くの収益を手に入れているとしても、続けられないYouTuberがたくさんいます。
継続した投稿ができない要因は、動画の質にこだわりすぎることかもしれません。
継続した投稿をするためには、テンプレ化が必要です。
先にも伝えたように、最近のYouTubeはチーム戦で行われているところが伸びています。
同じYouTubeという土俵ですが、個人対企業の構図ができあがっていることを認識しましょう。
小さく継続して投稿するためには、
・オープニングやエンディングのテンプレ
・使用するBGMやエフェクトをある程度同じにする
・動画概要欄に入れる文章を作り込みテンプレを作る
など、とにかく動画を投稿するときに発生する負担を減らすことを意識するべきです。
細かい改善を意識するのは、動画を30本とか50本投稿してからでも問題ありません。
⑤ 分析ができない、数字が何より嫌い
YouTube運営では、アナリティクスでの分析が大切です。
何より数字が嫌いな方にとっては、分析をしなければならないことは、辛いことですよね。
アナリティクスとはアクセスを解析するツールのことです。
・どれくらいの人に見てもらえたか
・動画の滞在時間はどのくらいか
・動画のどの時点で離脱してしまったか
・チャンネル登録者数はどれくらい増えたか
など、チャンネル単位や動画単位で情報を取得することができます。
ある程度の動画を投稿できたら、数字をしっかりと見て改善していく必要があります。
動画の再生数が伸びた動画はなぜ伸びたのだろうか?
再生数が伸びなかった動画の原因はなんだろうか?
このように、動画を投稿したあとも、分析と改善を繰り返していく必要があります。
⑥ モチベーションが保てない
人のモチベーションは、収益の有無で保たれます。
やりがいや楽しさも当然大切ですが、やはり収益がモチベーションに繋がることは間違いありません。
2022年2月現在、収益化の条件としては
・動画の総再生時間:4000時間以上
・YouTubeが定める色々なルール(動画の内容など)を満たしているか
これらの条件を満たしたあと、YouTubeに対して収益化の申請を行います。
申請を出したからといって、必ず収益化できるとは限りませんし、投稿している動画によっては広告をつけられないこともあります。
②の設計のところでもお伝えしましたが、すぐに結果が出ることはまれです。
すぐに結果を求める人には結構きついかもしれません。
他のチャンネルのめっちゃどうでもいい動画に限って伸びていたりするから、余計に腹が立つんですよね。笑
モチベーションを保つための秘訣は、収益化以外のメリットをしっかりと意識すること。
数年単位での成長を意識できるものがおすすめです。
例えば、動画編集スキルを身につける、マーケティングのスキルを身につける、などです。
収益を得ることはもちろん大切ですが、将来にわたって使えるスキルを得ることのほうが、実は重要です。
YouTubeの動画が伸びて、収益化を達成したとしても、“ずっと収益が発生する” とは限りません。
YouTubeの運営を通じて、収益以外のスキルを必ず習得してください。
複業おすすめ8選!特別なスキルや資格がいらない仕事だけを厳選!
2018年頃から副業について注目が集まりました。 2020年からは感染症の問題があり、ますますその流れは加速しています。 最近よく耳にする、“風の時代” がまさに到来したといえます。 複業という働き方は[…]
こちらの記事では、複業を通じてスキルを獲得する大切さをご紹介しています。
⑦ 投稿すれば見てもらえると思う勘違い
YouTubeだけでなくSNSの運用すべてですが、投稿すれば見てもらえると思ってしまいますよね。
全然そんなことはありませんでした。
仕組みで伸ばそうとするなら、完全にGoogleのアルゴリズム次第になります。
むしろ、自分の友だち10人くらいに、自分のYouTubeチャンネルを好きになってもらうことが先なのかもしれません。
地道な広報活動をすることにより、動画のエンゲージが高くなりますよね。
エンゲージとは…約束や婚約で使われる言葉です。
ビジネス的にいうと、深い関わり・結びつきのある状態を指します。
いつも動画を見てくれたり、最初から最後まで動画を見てくれたりすると、当然動画のエンゲージが高まります。
エンゲージが高い動画は、Googleからの評価を受けやすい。
エンゲージを常に意識していれば、必ず動画が伸びるタイミングがくるはずです。
では高いエンゲージは誰がもたらしてくれるのか?
それは、SNSでつながっている方や、自分の家族や友人ですよね。
自分の活動をアウトプットして、みんなに応援してもらう。
そして「このチャンネルの動画は素晴らしいんだ」ってことを、Googleに認識してもらいましょう。
恥ずかしがらずに、自信をもって活動を応援してもらってくださいね✨
YouTube運営をするメリット・デメリット
ここからは、YouTube運営のメリット・デメリットについてお伝えしますね。
YouTube運営の失敗する理由を知り、かつメリット・デメリットを把握することで、モチベーション高くYouTube運営に取り組むことが可能になります。
メリット
スキルを習得できる
YouTube運営をする上での一番のメリットは収益がもらえることで間違いないでしょう。
それ以外の重要なメリットとしては、“スキルを習得できること” です。
・構成力
・リサーチ力
・情報発信スキル
・動画編集スキル
・マーケティングスキル
ここではそれぞれのスキルについて詳述しませんが、YouTubeの運営をすることで得られるスキルは多岐にわたります。
もちろん収益を獲得できることは素晴らしいことです。
しかし記事内でも申し上げているように、収益はいつストップされるかわかりません。
全ての権利は、Googleに委ねられています。
しかし、自分自身で得たスキルは絶対に無駄になりません。
収益化を目指しつつ、将来にわたって役立つスキルの習得を目指しましょう。
影響力が得られる
チャンネルを伸ばすことができれば、大きな実績になります。
なぜなら、“多くのYouTubeチャンネルは結果が出ないから” です。
短期的な成果を求めて、継続することを辞めてしまう人がとても多い。
難しいチャレンジを成功させれば、当然それだけで実績になりますよね。
チャンネルの成長をきっかけにして、自分自身のビジネスに活かすことも可能になります。
広告として活用できる
YouTubeを運営することは、ある意味自分のテレビ番組を持っていることと同じことです。
チャンネルを育てることができれば、今後の情報発信の基盤になります。
多くの企業が莫大なお金をかけていること。
それは “広告” ですよね。
個人が広告費をほとんどかけずに広告活動ができるのは、一昔前であれば考えられませんでした。
広告面で考えるだけでも、YouTubeを運営するメリットがあるといえそうです。
デメリット
継続がとにかく大変
先程もお伝えしましたが、YouTube運営で何より大変なことは、継続することです。
私自身、何度心が折れかけたことか……
モチベーションが維持できなければ、YouTube運営を継続することは不可能です。
収益化だけを目標にすると、動画を4,5本投稿して、その後は音沙汰なしというパターンに陥ります。
収益化を達成すること以外のメリットをしっかりと把握しておく必要がありますね。
投稿の心理的ハードルの高さ
YouTubeはSNSの一種と捉えることができます。
ただ他のSNSと比べて大きな違いがあるとすれば、投稿への心理的なハードルが高いことです。
このハードルの高さは、YouTube視聴者の方にはなかなか理解できないものです。
自分がコンテンツを作り込んで、不特定多数の人たちに伝わる。
良くも悪くも、自分を晒すという行動は心理的なハードルを生みます。
逆を言えば、この心理的なハードルをクリアしてしまえば、情報発信をしていく上で、大きな強みを手に入れたことになります。
自分がYouTubeをやってみて気付かされました。
収益化までの道のりが遠い
先ほど収益化の条件をお伝えしました。
動画が一気にバズったり、投稿者が有名人だったりすると、一瞬で収益化できます。
うらやましいかぎりです……
しかし私たち一般人が収益化を目指すのは、長い道のりを歩みます。
私の場合、チャンネルを開設して、登録者数が100名を到達するまでに、動画を30本投稿しました。
期間にして2ヶ月半。
そこから登録者1000人、総再生時間4000時間を達成するまでに、さらに4ヶ月かかりました。
合計6ヶ月かけて収益化を達成したことになります。
私の場合、一日のほとんどの時間をYouTubeの投稿にあてることができました。
仮に副業で挑戦される方の場合は、これ以上の日数が掛かる可能性が十分にあります。
収益化はYouTube運営の大きなモチベーションになりますので、収益化までの日数を必要とすることはデメリットになりますね。
動画編集に時間がかかる
動画編集は本当に時間がかかります。
先ほども触れましたが、伸びているYouTubeチャンネルはチームで運営をしています。
もちろん個人で全てこなしているツワモノもいますが。
動画編集のクオリティを、伸びているチャンネルを参考に近づけようとすると、時間ばかり消費してしまいます。
できることなら、動画編集のクオリティ勝負ではなく、動画の内容勝負に切り替えていくべきです。
・編集は悪いけど、とても役に立つ
まとめ
今回はYouTube運営を失敗する理由7選と、YouTube運営をするメリット・デメリットをご紹介しました。
YouTube運営を失敗する理由を復習します。
② YouTube運営に対する設計づくりが甘い
③ 動画の質にこだわりすぎる
④ 継続した投稿ができない
⑤ 分析が嫌い、何より数字が嫌い
⑥ モチベーションが保てない
⑦ 投稿すれば見てもらえるという勘違い
これらを失敗する理由として紹介しました。
厳しい内容も多かったかもしれませんが、私自身が実際に失敗を経験した内容がほとんどです。
失敗する理由を把握しておけば、ぐっと成功する確率は上がります。
せっかく貴重な時間を使ってYouTube運営をするわけですから、多くの方に成功してほしいと願っています。
今回の記事が、今後のYouTube運営の参考になれば幸いです。
関連記事として、YouTubeの始め方や準備に関する記事も用意しています。
失敗する理由を学んだあとは、実際に行動するだけです!
行動すれば、1年、2年経ったあとの自分の成長に驚くはずです。
▽あわせて読みたい▽
「YouTubeを始めてみたい!」 「どんな準備をすればいいんだろう?」 この記事は、このような悩みにお答えする記事です。 YouTubeを始める理由はさまざまありますよね。 自分の活動を発信したい方もいれば、会社で[…]