一人暮らしをする人にとって、防犯対策はとても重要です。
特に、はじめて一人暮らしをする人にとっては、家族とも離れることになり、不安が倍増しますよね。
しっかりと対策をして、安心して過ごせるようにしたいところです。
今回の記事では、
・一人暮らしでのNG行動は?
・一人暮らしでできる防犯対策
・おすすめの防犯グッズ
について、詳しく紹介していきます。
私は過去に4年ほど、警察官として勤務しました。
実際に犯罪の被害に遭った方や、防犯対策が全くできていない方など、さまざまな状況を見たことがあります。
犯罪や交通事故などは、対策をしていない人ほど被害に遭います。
ですから、物理的な防犯対策も重要ですが、気持ちの面の防犯対策も重要です。
一人暮らしで被害に遭いやすい犯罪
まずはじめに、一人暮らしで被害に遭いやすい犯罪をご紹介します。
どんな犯罪が起こりやすいか
・強盗
・ストーカー被害
・盗聴・盗撮
・下着泥棒
・強制わいせつ
自分の周り、例えば家族や友人が関わらなければ、日本で発生しているのが疑わしいようなものばかりです。
しかし気づいていないだけで、これらの犯罪は日常的に発生しています。
ニュースなどで放送される犯罪は、比較的大きなものばかりです。
警察庁の情報
警察庁から出されている情報も非常に役立ちます。
画像:住まいる防犯110番
以下のような大きな項目で示され、それぞれわかりやすく説明されています。
・侵入犯罪予防最前線
・めざせ!防犯住宅
お時間のある方は、防犯についてゆっくりと勉強してみることをおすすめします。
ちょっと相談したい時は?
基本的に110番通報することは、とても勇気が必要な行為です。
もちろん、自分が被害に遭ったり、目の前で犯罪を目撃したりしたときは、迷わずに通報するべきです。
しかし、「この程度の内容だと、110番しちゃいけないよな……」
と迷ってしまうこともありますよね。
そんなときは、 警察専用相談電話 「#9110」 で相談できます。
事件や事故になる前に相談できるので、不安や悩みを抱えている方は活用してください。
一人暮らしでのNG行動は?
続いて、一人暮らしのNG行動をご紹介します。
鍵をかけ忘れる
これは伝えるまでのことではないかもしれません。
鍵のかけ忘れは、犯罪に直結しますので特に注意してください。
空き巣を狙うような犯人は、“鍵が開いているかどうか” ドアを触ってチェックすることもあります。
多くの人が仕事している日中に、セキュリティの低い家を見つけて犯人は目星をつけます。
鍵をかけ忘れることは、犯人に狙いをつけられることに繋がってしまいます。
窓を開けっ放しで睡眠
夜間寝ているとき、窓を開けっ放しで睡眠することもあるでしょう。
夏場などは、暑さがヒドくてやってしまいますよね。
アパートやマンションの二階以上に住んでいる方は、「大丈夫だろう」と思って、窓を開けっ放しにしてしまうかもしれません。
悪いことをしようとしている犯人は、そんなことはお構いなしに犯行を狙ってきます。
例え二階以上に住んでいたとしても、基本的に窓は閉めて寝るようにしてください。
洗濯物を安易に外に干す
個人情報保護法という法律をご存知の方も多いと思います。
個人や個人の生活状況を特定できるようなものは、勝手にインターネット上などに公開できないというものです。
実は、“洗濯物は個人情報保護の対象” です。
例えば、動画を撮影しているときに、家を撮影してしまい、洗濯物が映り込んだとします。
洗濯物は、その家に住んでいる人を把握させてしまうから、モザイクなどの処理をして投稿することが求められます。
それほど洗濯物というのは、個人情報がつまっているものなんです。
インターホンが鳴って相手を確認せず開ける
最近のアパートやマンションは、モニター付きの部屋が多いはずです。
しかしモニター付きではない部屋もまだまだあると思います。
インターネットで買い物が簡単にできるようになったので、宅配してもらう機会が増えましたよね。
食事の出前の機会も増えたはずです。
ですからインターホンが鳴ったとき、相手を確認せずに開けてしまうことがあるかもしれません。
最近では、Amazonの宅配に来る人なんて、どっからどう見ても普通の人ですよね。
※私自身も、Amazonの宅配してくる人に毎回「誰!?」ってドキっとします。笑
犯罪を企てている人と、宅配の人の区別がつきにくいのが現状です。
▽あわせて読みたい▽
警察が家に来る理由は?|偽物の見分け方を元警察官が徹底解説
一人暮らしでできる防犯対策
ではここから、一人暮らしでできる防犯対策について紹介していきます。
・行動でできること
に分けて紹介しますので、普段の生活に取り入れてみてください!
家でできること
鍵のかけ忘れがないようにする
先にもお伝えしたように、まずは鍵のかけ忘れがないようにしましょう。
誰でもすぐに取り掛かることができる防犯対策です。
少しのあいだ出かけるときであっても、必ず鍵をかけるようにしてくださいね!
鍵のことでトラブルがあった場合は、防犯対策をしたい場合は以下のサービスがおすすめです。
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宅配は貴重品でなければ『置き配』
宅配では置き配も防犯対策に役立ちます。
Amazonなどで注文する場合、置き配指定にしておけば、玄関前に荷物をおいてくれます。
宅配者と非対面で荷物を受け取れるので、住人を把握されることがありません。
郵便物や新聞などの扱いに注意
宅配ボックスに郵便物や新聞を溜めないようにしましょう。
郵便物や新聞が、いつも溜まっていて汚い状態だと、犯人から家のセキュリティの甘さを判断されます。
郵便物や新聞などは、すぐに家の中に取り込む習慣をつけましょう。
表札にフルネームを記載しない
表札にフルネームを記載しないようにしましょう。
名字だけならともかく、フルネームを記載してしまうと名前を把握されてしまい、色々と調べられてしまう可能があります。
しかし最近のアパートやマンションでは、フルネームの表札を見かけなくなったので大丈夫かと思います。
ミラーカーテンや遮光カーテンを活用
外から見えにくくなる、ミラーカーテンや遮光カーテンの活用もおすすめです。
やはり外から家の中の状況が見えてしまうと、生活状況がバレてしまいます。
良い素材のカーテンは値段が高めなので財布には痛いですが、セキュリティ面を考えればコスパは良いかもしれません。
またカーテンに、“可愛らしい柄” を取り入れすぎると、女性の部屋だという認識をされる可能性もあるので、できたらシンプルな柄を選ぶことが大切かもしれません。
行動でできること
帰宅時の歩き方に注意する
家に帰るとき、周囲の状況を確認しながら帰りましょう。
帰り道は、人が多くいるエリアを歩いたり、街灯が明るい道を選んだりしましょう。
特に、ながらスマホやイヤホンで音楽を聞きながら帰るのは危険です。
人が周囲から近づいていても、気づくことができないのでおすすめしません。
SNSに映り込む情報に注意する
SNSに投稿する写真などの情報に注意してください。
個人情報に関するものは当然のこと、家の近くの建物など自分の家が特定できるような写真や動画は投稿しないでください。
驚く方もいるかもしれませんが、“家の中のつくり”だけでも、家を特定するような犯罪者もいます。
例えば洗面台のデザインや形が、どのアパートやマンションで使われているかわかるのです。
その他の情報も合わせながら、「大体この辺りに住んでいるだろうな」ということまでは、把握されてしまうのです。
SNSへの投稿が悪いわけではないのですが、
・自宅周辺の建物など
・自宅の中で住居を特定できるもの
などは、極力投稿しないように心がけて下さい。
二階以上の部屋に住む
すでに一人暮らしをはじめてしまっている方には難しいことかもしれません。
できれば二階以上の階層の部屋に住むことがおすすめです。
しかし、先にも伝えたとおり、犯人はあらゆる手を使って犯罪を行いますから、二階以上だからといって安全ではありません。
部屋までの足場がないところや、周辺の街灯が明るいところ、大きな通りに面しているところがおすすめです。
チャットで賃貸の相談ができて、多くの女性から支持を得ている賃貸検索サービスがありますので、興味がある方はご覧ください。
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おすすめ防犯グッズ
ここからは、おすすめの防犯グッズについて紹介します。
使い方や効果までを知り、防犯に役立ちそうなものがあれば、生活に導入して防犯対策に活用してください!
防犯ステッカーを貼る
防犯ステッカーは、犯罪を躊躇させる効果があります。
価格も500〜1000円程度で用意することができます。
例えば侵入窃盗などの場合は、ものの数分で家の中に侵入されてしまいます。
犯人が一番嫌がることは、“時間がかかること”です。
数分でも躊躇させることができれば、犯行を未然に防ぐことにつながります。
窓に補助錠をつける
部屋への侵入を防ぐためには、補助錠の設置がおすすめです。
以下の動画がシンプルでわかりやすかったので、シェアさせていただきます。
窓の補助錠は、大人の腕力で無理やり開けようとすれば、もちろん開けることができます。
しかし、大きな音がなったり、開けるまでの時間がかかったりするので、防犯対策としては役目を果たします。
価格もそれほど高くないので、導入しやすいと思います。
催涙スプレーを用意する
催涙スプレーを準備することは、特に女性にとっては安心できる材料になります。
催涙スプレーの良いところは、相手の生命を奪うまではいかないが、数分間でも相手の動きを封じることができるためです。
こちらの動画をご覧いただくと、イメージが湧くかと思います。
しかし注意があります。
催涙スプレー自体を護身用に購入すること自体には問題ありません。
ただ外で持ち歩いた場合、『軽犯罪法』に触れてしまうおそれがあるのです。
過去にも、警察官から職務質問された人が催涙スプレーを所持していたことで、裁判沙汰になったケースもあります。
このようなことは、軽犯罪法が、“いろいろな条件に該当する” から起きてしまいます。
催涙スプレーを、護身用として玄関や部屋に保管するのは問題ありませんが、持ち歩く際には、自分の身を守る正当な理由がなければ持ち歩けないこと、そして持ち歩く場合は自己責任であることを、十分認識していただきたいと思います。
ドアスコープカバーの活用
ドアスコープとは、玄関で訪問者の様子を見ることができるものです。
本来の使い道としては、不審者などが家に来ても、ドアを開けないようにする防犯目的のものです。
もう一つ、外から部屋の中を見るための “リバースドアスコープ” なるものが存在します。
本来の用途としては、部屋の中に侵入者などがいる場合、帰宅前に自分の部屋の安全を確認するための道具なのです。
しかし世の中には、本来の使い方ではなく悪用してしまうアホがたくさんいます。
リバースドアスコープを使い、部屋の中をのぞき込み、悪さができる部屋を探すような人間が、この世の中にはいます。
ですから以下のような、ドアスコープにカバーを取り付けるなどして、部屋の中を見えなくする工夫が必要です。
盗聴器発見機
最後に紹介するのは、盗聴器発見機です。
最近では、盗聴器や盗撮器の隠し方が、異常なほど匠になっています。
「もしかしたら?」と思うような状況になった場合に活用できるかもしれません。
以下の動画で、わかりやすく説明されています。
まとめ
今回の記事では、防犯対策と防犯グッズについて紹介しました。
一人暮らしでできる防犯対策について、もう一度おさらいしておきます。
♦家でできること
・宅配は貴重品でなければ『置き配』
・郵便物や新聞などの扱いに注意
・表札にフルネームを記載しない
・ミラーカーテンや遮光カーテンを活用
♦行動でできること
・SNSに映り込む情報に注意する
・二階以上の部屋に住む
この他にも、自分自身で取り組めることはあるはずです。
「治安のいいエリアに住む」ということは、正直幻想に過ぎません。
どこでも犯罪は発生します。
後半で紹介した防犯グッズを取り入れることはもちろん大切ですが、「防犯に対する意識をもつ」ことが何より大切です。
一人暮らしをしていると、さまざまな不安があると思いますが、少しでも不安を解消して安心して暮らせるよう、日頃からの準備をお願いいたします。