皆さんは、ホセ・ムヒカ元大統領をご存知でしょうか?
ホセ・アルベルト・ムヒカ・コルダーノ(西: José Alberto Mujica Cordano, 1935年5月20日 – )は、ウルグアイの政治家。 2009年11月の大統領選挙に当選し、2010年3月1日より2015年2月末までウルグアイの第40代大統領を務めた。バスク系ウルグアイ人。
愛称はエル・ペペ。報酬の大部分を財団に寄付し、月1000ドル強で生活している。その質素な暮らしから「世界で最も貧しい大統領」としても知られている[1]。
Wikipediaより引用。
「世界で最も貧しい大統領」として有名なんです。
私も当時このムヒカ大統領のスピーチを拝見して、素晴らしいことを言う方だなーと、うっすら記憶があったんですが、ユーチューブをのんびり見ていると、再びこのスピーチがタイムラインに流れたんです。
久しぶりに見てみよう!と思って見たのですが、今のコロナの現状とか世界が大変な状況になっていて、先行きの見えない状況の中、ムヒカさんの様なマインドを持つことは、精神的な負担を和らげられるのではないかと考えました。
さまざまな動画に目を通しましたが、本質的な部分はぶれていなくて一貫性があったので、その点を今回の記事にまとめ、シェアしたいと思っています。
※あまりにも影響を受けたので、ムヒカさんの本をポチってしまいました。到着が楽しみ!
本当のリーダー像
生き方や時間についての考え方の前に、ムヒカさんがどんな人だったのか?ということを簡単に紹介します。
※気になる方は、ムヒカさんについてユーチューブ動画とか本とかで調べて下さい。オススメです!
ムヒカさんは、2010年から2015年の間、ウルグアイの大統領を勤めていましたが、その当時の個人資産は、【約18万円のフォルクスワーゲンのビートル(車)】のみでした。
大統領をしながら農作業などもしていたので、車以外にも土地や家、トラクターなどは所有していたと思いますが、とても質素な生活をしていたそうです。
なぜ大統領なのに、質素な生活をしたいたかというと、
「大統領とは、多数派が選ぶものだから、多数派と同じ暮らしをしなければならない」
「国民の生活レベルがちょっと上がったら、私の生活もちょっと上げる」
という考え方からだといいます。
収入の90パーセントを社会貢献のために寄付しており、残った約10万円で月々生活をしていたそうです。
もう、動画見たくなってきましたよね?笑
国のリーダーでありながら、そんな国民目線で生活をしている。
私たちの国のリーダー達と、やはり比較してしまいますよね。
一般の方の生活を理解出来ない方(何の給料も下がらない、あんな人やこんな人たちの話)が政策を打っていて、より国民目線に立ったアクションが起こせる訳がない!という話です。
関係者の方は、耳が痛いでしょう。
元大阪市長の橋本徹さんは、Twitterなどでこうつぶやいていました。
「こんだけ緊急事態だと言って民間には自粛を求め、それで国会議員は約2200万円の報酬に領収書抜きの経費年1200万と年720万円の使い方自由の事務費。加えて政党全体で350億円の政党交付金。これら全部税金。今こんなにもらうのは申し訳ないと思う国会議員は日本の国にはいないのか!」と怒りを爆発させている。
もうね、私の個人的な感想ではアウトですね。
自分たちのことばっかしか考えていませんから。
そしてムヒカさんは、リーダーとはこうあるべきだと述べています。
「リーダーは多くのことを成し遂げることではなく、自分を遥かに超えるような人材を残すことが大切」
とても考えさせられます。
こういった考え方がしっかりと蔓延すれば、国のお金を子ども達の教育や、新しい研究者に対する予算だったりに回すことができるのではないでしょうか?
この段階ですごいリーダーなんだという感想を持つのですが、人生についての考え方はここからが本題です。
シンプルに生きる
ここからは時間と幸せの関係や、お金の使いかたなどについて、名言をはじめにもってきてから、感想を述べたいと思っています。
幸せとは何か
「幸せが、物を買うことと勘違いしている人が多い」
ほとんど多くの人は、収入が増えると支出が増えるといいます。
本当に必要なものを買って、必要最低限なものだけで満足する心が大切なんだと思います。
今回のコロナの件でも、新しい気づきが私はありました。
「使い捨てマスクを洗って使う」なんて文化、ありましたか?
よく昔の人は、「もったいないもったいない」という言葉をいいますが、まさに今回の件で明らかになったのではないでしょうか。
日本では、相対的な貧困が蔓延し過ぎていると感じます。
幸せとは、心のあり方で変わるんだなと考えさせられます。
貧乏と質素の違い
「よく私(ムヒカ氏)のことを貧乏な大統領という人がいるが、私は貧乏ではなくて、質素なのだよ」
私たちは特に下記の傾向が強いと思っています。
学校生活や近所付き合いなど、周囲と少しだけ違っていると「貧しいと思われるのではないか?」という想いから、背伸びをした買い物をしている方が多くいると思います。
そして、自分で自分の生活を厳しくし「時間がない!お金がない!」というい人が多いんですよね。
本当にお金がないのでしょうか?
本当に時間がないのでしょうか?
ムヒカ氏は貧乏のことを「手に入れたものに満足せず、欲がなくならず、いつまでも満足しない人」だといいます。
物理的な問題ではなく、心の貧しさを説かれているような気がします。
大切な時間を確保する
「物を買う時は、何で買うのか?お金ではなく、時間で買っているんだ」
消費行動をすればするだけ、自分の時間を使って買い物をしている訳です。
借金なんて、まさに将来の自分の時間を先行投資としてお金を借りているので、常に時間に追われ、働き続けなければならない状態が続いてしまいます。
しかも、「自分が間違いなく働き続けられる状況が未来に絶対あるかどうかもわからない状態」においての行動です。
非常に判断の難しい消費活動であることがわかると思います。
もちろん、経済活動・消費活動が不必要であるとは言っていません。
自分の身の丈にあった消費活動で満足する心を育てることが大切なんですよね。
ムヒカさんは、幸せについてこういいます。
「大切な人と過ごす時間を犠牲にしてまで、働く必要があるのか?それは本当の幸せといえるのか」
「幸せは、物から得ることは出来ない。命あるものからしか得られないんだ」
働き過ぎ文化が根付いているのは、過度な消費行動が要因なのかもしれませんね。
まとめ
ムヒカさんに対して取材した人がこう聞きました。
「日本でも、こうした豊かな考え方や生き方はできるでしょか?」
ムヒカさんの回答はこうです。
「みんなが変わるのは難しいと思います」
「だけど、自分をコントロールすることは出来ます」
「世の中に惑わされないことが大切です」
仕事にしても人間関係にしても、同調圧力的なものが強くて疲れてしまいます。
人生の時間をどう過ごすかは、自分が決めるべきです。
その一番大切な時間を、ただの消費活動に費やして、大切な人との時間を過ごせずに、気づいた時には歳をとっていた・・・。
なんてことは往々にしてあるはずです。
幸せな過ごし方とは何か、自分の大切な時間を大切に使えているか。
考えてみる必要がありそうです。