コロナの影響をうけ、三密を避けなければならない状態で、さまざまな意識や行動の変容を日々感じています。
昨日私は、こんなツイートをしました。
三密を避けなければならない状況が続く中、都会で受けられるメリットが少なくなっていくのではないでしょうか?
自粛期間中に勉強したい方がいたら、下記の書籍をおすすめします!
今後のキーワードは「開疎化」であり、2000年かけて人類が気付いてきた文化を、著者の安宅和人さんは根底から作り直さなければならない局面がきたと説いているのです。
※気になる方は『シン・ニホン』読んで勉強して下さいね!
私自身は、専門家でもなんでもない人間なので、偉そうなことはいえませんが、なんとなく最近考えていることを述べたいと思います。
田舎のメリットやデメリット、田舎の可能性などについて、素人目線でざっくばらんに考えてみました。
田舎のメリット

生活コストの低さ
なんといっても生活コストの低さではないでしょうか?
家賃や食べ物が安いというのは素晴らしいことだと思います。
後述するデメリットでも書きますが、娯楽が少ないというのも生活コストを下げる大きな要因です。
私は北海道に住んでいますが、やはり田舎に行くと大きな家を構えていたり、高級車に乗っていたりと、コストをかけたい部分に大きく支出できることもメリットだと言えます。
地域の関わり合い
地域の人たちとの関わり合いもメリットです。
昔のイメージでよくある、隣近所の人から「しょうゆ借りてもいいですか?」なんて絶対聞かれないですよね?笑
今回のコロナの件であっても、私は新しい生活単位が必要だと真剣に思っています。
【友達以上家族未満】の単位が理想になるのではないかと考えています。
交通面でのストレスレス
渋滞が無いことが大きいです。
道路も広いですし、移動中のストレスが減りますね。
ただ、北海道でいえば道路の広さから「車のスピード超過」が多く見られるので、リスクが大きかったりします。
あとは、夜が静かですね。
田舎ヤンキーみたいなのはたまにいるかもしれませんが、彼らはアピールしたい生き物なので、承認欲求を満たせないような環境では、意外に大人しいものです。笑
強い働き方
田舎に住む方は、自給自足で活動している方も少なくありません。
客足も少ない現状です。ですが、食べていかなければなりません。
元来客足が少ないエリアの方は、受注をいただいてスキルを買ってもらったり、生産して届けたり、卸したりしています。
つまり、普段から対面での販売が難しい状況に慣れているのです。
まさに三密を避けなければならない状況になっても、あまり大きな影響を受けている声を聞かないのが現状です。
生き方、働き方に強さがあると言えます。
健康の豊かさ
田舎のメリットは健康面ではないでしょうか?
空気が綺麗だし、水も綺麗。
規則正しい生活をして、太陽をしっかり浴びる。
交通手段で徒歩も増えるので、必然的に運動も行える。
結果的に健康面へのメリットに繋がると考えられます。
田舎のデメリット

関わり合いが強すぎる
この点については難しい側面です。
良い人間関係であればいいんですが、あまり褒められるような関係でなければ、余計に干渉されすぎてしまうのも考えものです。
適度な距離感というものは最低限欲しいですよね。
親切心が大きくなりすぎることがデメリットになったりする可能性があります。
移動に時間がかかる
やはり田舎だと、買い物に行ったり、どこかに出かけたりする時に、時間がかかってしまうことがあります。
これは住む場所の選定時にしっかり見極めをすれば緩和できるデメリットではあるとは思いますが、移動時間に関しては多くかかるのが通常と考えた方がよさそうです。
移動コストがかかる
移動コストとは書きましたが、これは車のことです。
維持費もかかりますし、ガソリン代も馬鹿になりません。
長距離の移動になると、それなりに費用がかさむことと、車での移動中のリスクはつきものですから、十分注意したい点。
この点は後述しますが、テクノロジーが発展したり、シェアカー的な世界が当たり前になってくると、かなり解消できる部分であると考えます。
都会に行くと、マンションの駐車場にいつでも借りられるレンタカーが普通においてあるので、各人が所有するのが当たり前な世界とのギャップを感じます。
教育の選択肢問題
近くに大学があるか、目指すべき人がいるか?という選択肢を迫られた時、果たして子どもの選択肢を増やしてあげられるか、という部分が大きな問題です。
ですが、この点もコロナの影響で大きく変わりそうな部分ですよね。
オンラインでの授業への移行も、政府が4〜5年かけてシフトしていこうと考えていたのに、コロナの影響で一気に早まりそうというのが現状です。
学校側や先生たちの教養がまだまだ格差があると思うのですが、この教育環境が整ってくれば田舎だろうが都会だろうが、平等な教育を受けることが可能な世界が訪れそうです。
娯楽が少ない
やはり年齢の若い方であれば、娯楽の少なさはデメリットとして挙げられると思います。
ですが、都会から北海道に遊びにくる方の声を聞くと、そんなことはなさそうです。
海や川、森など自然の中で遊ぶ体験は、身近になければ体験することはできません。
都会に住む方は、すぐ手に入る遊びが多くありすぎるのです。
自分たちで作りあげる遊びの楽しさや、充実感を得る経験をすれば、田舎の娯楽が楽しくなる可能性があります。
田舎の可能性

田舎のデメリットはすでに過去のもの
過去の歴史をみると、大きな災害や戦争などを経て、都市の工業化が進み、より多くの人が集中する都市化が進みました。
都市にいなければ仕事がない、収入が減るという状況はどんどん破壊されていくと考えます。
オンライン上で出来る仕事なんかは、固定費の安い田舎のほうがよりメリットを受けることができますし、有名なレストランのシェフなんかは固定費を下げて安く美味しいものをお客様に提供するために、あえて田舎で開業する方もいるほどです。
もちろん対面で行う仕事がなくなるとは全くいえませんが、多様性を備えたテクノロジーこそ田舎にいてその真価を発揮するのではないでしょうか?
オンライン環境が可能性を膨らませる
やはり、電波の弱さは田舎のデメリットであったかもしれませんね。
しかし今後は、そのデメリットは無くなります。
通信速度の悩みが消えコストも下がってくると、必然的に田舎で出来ることが増えるはずです。
田舎暮らし×テクノロジーは夢があると思います。
ドローン×農業はさまざまな事業所さんが取り組んでいます。
自動運転の車こそ、田舎道を走れるのではないでしょうか?
知人の自動運転の研究している先生が「自動運転なんて、いつ出来るんでしょうか?」って言ってましたからね!笑
最前線で研究している方も「すでに整っているインフラ」が自動運転を発展させられない要因だといいます。
インフラが整っていない場所でこそ、逆にチャンスがあるのではないでしょうか?
田舎こそ、価値を高めてテクノロジーを導入するべきであると考えています。
※下の動画は、ルワンダで飛びまくるドローンのお話。道路無いから、空飛ぶべ?って発想です。素晴らしい☆
働く場所が無いは迷信
田舎はよく「働く場所が無い」といいますが、私は全くの迷信だと思っています。
田舎だからこそ人手不足で困っている仕事は多くありますし、若い人材が圧倒的に少ないといえます。
もちろん、都会よりは収入は減るかもしれませんが、そもそもの固定費が低いので、無駄な支出をしなければ豊かに暮らせるはずです。
移動コストは大幅に下がる
自動運転に関しては少し述べましたが、移動のコストはますます減りそうです。
運転手の方が必要なくなれば、当然人件費も減ります。
よって移動にかかるコストがダウンしていくのは当たり前のことですよね。
20年前の飛行機搭乗の費用を考えてみてください。
今のように簡単に移動なんて、富裕層の発想でしたから。
高校生でも、月に一回バイト代で韓国とかに行ってしまう世の中です。
住む場所なんて、ぶっちゃけどこでも良くなる時代がきますね。
地域おこし協力隊
2009年から国の制度で行われている取組み「地域おこし協力隊」
素晴らしい制度だと思います。
都市から地方へ将来移住したいと思っている方へ、1〜3年を準備期間として支援する制度です。
各自治体によっては、制度をよく理解していなかったり、ただのお手伝いさんとして使ったり、若い知識や活動力を阻害してしまう団体もあるようですが、しっかりと下調べをして、将来この町で起業したい!と考えている方であれば、この制度を調べてみることをオススメします。
まとめ
私は田舎出身なので、小さなころは都会にいくと刺激を受けたことを今でも覚えています。
なんでも出来そう!だとか、なんでも手に入りそう!などと可能性を感じるのはやはり都会のような気がしていました。
確かに私が高校生くらいの時(約20年前)は、周りの友達なども向上心の強い人たちは都会を目指しました。
しかし、大人になって田舎に戻ってくる人が多いのも事実。
それは離れてみてから気づく魅力なのかわかりませんが、よりテクノロジーが発展した現代において、都市に住むメリットが少しづつ希薄化していくのではないかと考えています。
田舎にどっぷり浸かるのも素晴らしい。
ですが私は、田舎をアップデートすることに意義があると思っていますので、今後も勉強したり、実際に足を運んで、気づきを得ていきたいと考えています。
自粛期間明けないとなんも活動できん!という苛立ちを隠しつつ、この記事を書きました。